ExH×H×S感想

 2023年3月26日に行われたExtreme Heartsのイベント、「Extreme Hearts × Hyper × Stage」に参加しました。イベントの感想と言うより、自分語りが過ぎる内容となってしまいますが、書けるだけ頑張って書こうと思います。


クイズ

 イベントが始まり最初のコーナーは、キャストの方々が好きなシーンを選んでそれが会場内で流れ、トークをしていくというものでした。イベントが始まる前の、キャラPVやらCMやらを流していたときにも思いましたが、でっかいスクリーンでアニメの映像を見るというのが思いのほか気持ちいい体験で、ぶっちゃけ声優さんをガン見する気だったのに思わず映像に見とれてしまうことが何度かありました。どのシーンもあ~ここいいよねといった感じで、かなり会場が暖まったような気がしました。
 その次はクイズのコーナー。これは正直僕は不安でたまらなかったです。というのも、11月に行われたリリイベでもクイズがあったのですが、それが重箱の隅の隅をつつくようなものばかりで、これをやってアニメの何を振り返ることになるんだ?という気持ちがどうしても拭えなくて、好きなアニメのイベントでそんなふうに思ってしまった自分もショックで…、と個人的にクイズにはややトラウマがありました。また、イベントの開催前に一般にクイズ(とおたより)を募集していたので、オタクがさらに面倒なクイズをひねり出してくるんだろうなぁとも勝手に思ってしまっていました。
 そんなこんなでクイズのコーナーが始まりましたが、RISEとMay-Beeで分かれてチーム戦ということに。人数を合わせるため、ノノ役の橋本さんがMay-Beeチームへ行くことになりました。ここがすごく面白くて、MCの利根さんから発表があったときに「裏切ります!」とためらいなく橋本さんが言って、また席がMay-Bee側に移動になったのですがその前に座っていた席がすぐに片づけられてしまったのも、イベント進行的には当然なのかもしれませんが個人的にツボってしまいました。なので、クイズが始まる前に、(クイズへの信頼がほぼなかったため)このあたりのハイライトはおそらくこのシーンだなぁとぼんやり思っていました。
 しかし、クイズは思っていたよりもずっと楽しく有意義なものになりました。まず一問目からクイズの投稿者がツイッターのフォロワーさんで、その時点で大ウケしていたのですが、クイズの方向性がリリイベのそれとは大きくちがっていました。視聴者から問題を集めたからだと思いますが、腓骨筋腱腱捻挫だとか焼肉無料券だとかおひる(朝ごはんですが)キャプだとか、ツイッターで何度も目にしたものからの出題が多かったです。他にも、12話のライブシーンでRuDTシャツを来たファンは何人だったかという問題があったのですが、これは一瞬しか映らないシーンのこだわりを知ることが出来てとてもいい問題だったと思います(実はこれを言ったのはキャストの方々で、それも含めてすごかったなと思います)。理不尽すぎる問題も、6話で咲希が商店街を自転車で走るシーンに映っているうどん屋の名前は?といったもの一つくらいで、難しすぎるってwと笑ってすませられるところだったと思います。また、クイズの出題および賞品の説明にキャプが使われていて、たまたまなのか意図されたものなのかは分かりませんが、ふだんのツイッターのTLの雰囲気が感じられて居心地が良かったです。

ライブ

 人生で初めて生でライブというものを見るので、ワクワク半分どうしたら(ペンライトとか)いいのか分からず不安半分といったところでした。
 岡咲さんのインフィニットのあと、May-Beeが登場しました。ここで音響のトラブルが発生して、May-Beeの皆さんが一度退場するということがありました。すると、どこからともなくMay-Beeコールが起こったり、それがしばらく続いたのちにカメラが円盤特典フルグラTやイベントグッズのRISEのタオル(May-Beeコールの中だったけど)、さらに最前ラーメンや自作Mina de GanbaroneTシャツを映すということがありました。会場はめちゃくちゃ沸いて、そのまま無事ライブは進み、最後はRISEのSUNRISEで終わりました。
 この最前ラーメンやMina de GanbaroneTシャツは、前からツイッターで見て知っていました。そのときはすごいなと思ったし、また面白かったのでひとしきり笑ったりしましたが、内輪ノリがちょっとキツイなという感情もあり、またそれの方がどちらかというと大きかったです。しかし、実際あのときあの場所ではそれらに本当に救われました。実をいうと、May-Beeコールのときから場のノリがあんまりよく分からず、でもとりあえず流れになんとか付いていくという感じで、そのまま最前ラーメンやMina de GanbaroneTシャツもそこまで引っかからずにイベントが終わったという感じでした。なので、イベントが終わって、あとから自分の"内輪ノリ"に対する認識が変わりつつあることに気が付きました。
 なんか、やっぱり輪に入れないことや思い切ったことが出来ないことへの嫉妬(こう書くと気持ち悪いですが、これが一番適している言葉だと思います)だったり、内輪ノリは寒いものだと思うほうがオタクっぽいというすごく身勝手な偏見があって、でも社会にはありふれているし無条件に否定するほど子供ではない、みたいな複雑な態度をいままでは持っていました。でも、今回こういったことを身をもって(僕はその場に突っ立ってただけですが)体験して、流石に意識を変えざるを得なくなったというか、割り切って考えることが出来るようになった気がします。つまり、得意とか苦手とかは置いといて、どうしようもなく"内輪ノリ"は存在するということを認められるようになってきた、気がします。(おそらく、イベント後にいろんな方々の感想や意見を見たり聞いたりしてこう考えられるようになったのだと思います、とても感謝しています)

その後

 イベントの最後には、キングレコードの偉い人からのメッセージが読まれました。二期の発表があるのではと思い身構えていたのですが、手紙の内容は「エクハは売れたとはとても言えないが、(抱き枕カバーが完売したこともあり)ファンの熱量が伝わってきたのでこれからもエクハを続けていきたいと思う、新曲を出します」というものでした。二期の発表を期待してイベントに参加してしまっていたところがあったのですが、このとき不思議となんとも思わず、新曲が出ることにただ喜んでいました。ずっと、二期を本当にやってほしいと思っていたし言い続けてしまっていたのにこれは不思議だなと思いますが、いまでもどうしてなのか分かりません。ただ、キャストの方々の作品への愛を感じるステージを目の当たりにして、またオタク(というか客)相手にぶっちゃけたことを書いてくれたことに対して、なんで二期をやってくれないんだ、などと文句を言うことがどうして出来ようか、といった気持ちが自分の中で確かに芽生えたなと思います。

 こうした大きいイベントに参加したのは今回が初めてで、音響トラブルのあとのあれこれや、会場で作品への熱気を共有したこと、また目の前で声優さんが衣装を着て歌って踊ってくれるのが本当に嬉しかったし楽しかったので、また何かのイベントやライブに参加したいなと思いました。ペンライトとかコーレスとかももうちょっとなんとかしたかったという悔しさがあるので、そこも慣れていけたらいいな~と思っています。
 あと、あんまりイベントには関係ないですが、"内輪ノリ"に対する認識が変わりつつあることに関連して、ツイッターで見てない(見てなかった)アニメのネタが擦られているのを目にしたときに、より微妙な気持ちになることが増えました。なので、アニメをもうちょっと出来るだけ、ちゃんと見ていきたいと思います。その方がイベントに行きたくなる率も高まりそうだし。



 以上です、ここまで読んでくださりありがとうございました。


追記:言及するの忘れてたんですが、全力Challenger(野口さんが全力って略してたのがなんかソレっぽくて良かった)で「みんな大好き」ってやるくだり、僕はアニメの再現は絶対にしてほしくなかったので、明るい感じでやってくれて本当にすごく嬉しかったです。
追記その2:上で言ったことについて、アーカイブを見た時に考えたことがかなりしっくりきたので、日記(note)に書いたことをそのまま引用します。

12話のあれは、すごく感動したけどやっぱりずるすぎて(12話は最後にSUNRISE流すのもずるすぎるけど)、ライブのシーンを見るたびにドキドキしちゃうし見たらほぼ毎回泣いてしまっていた。今回改めてよく考えてみると、あれはあくまであの日の奇跡であってしかも歌えなくなるというトラブルだったので、(ライブの)視聴者として人生で一度しか見られないもの、という認識が自分の中でとても強いからではないかと思う。また、そんなところを見てしまったという申し訳なさもちょっとあった。だから、12話を見るときは1話から見始めて人生で一度しかない体験をもういちど再現しないといけない、みたいな考えになってしまっていた。

なので、アニメの再現をやってきたら本当にどうしようと思っていたところで、あんな嬉しい形になってくれたのが本当に良かったです。